遺伝子の名前から脳内の発現分布まで。おすすめデータベースまとめ

 論文で知らない遺伝子が出てきたらどうやって調べますか?僕がよく使う(使ってた)データベースを遺伝子の名前から脳内の発現分布までまとめておきますね。


○使用例

  1. 遺伝子の名前をEntrez cross-database searchに入れて、「Gene>Other Designations」で目的の遺伝子かどうか確認する。「Official Symbol」欄をメモして、以降これを検索に使う。
  2. iHOPに入れておおざっぱな役割を調べる。
  3. Googleデスクトップで手持ちの論文との関連を確認する。
  4. PubMedに入れて知見を調べる。
  5. もっと見たかったらGoogle Scholorで調べ直す。
  6. 発現分布が気になったらAllen Brain Atlas: Developing Mouse BrainAllen Brain Atlas: Mouse Brainをセットで見る。


以下データベースのまとめ。


○論文にあたる。

  • Google Scholor
    • http://scholar.google.co.jp/
    • 中身も全文検索するのでPubMedよりもたくさんの論文がヒットします。
    • Tips:実績のある抗体を調べたいときには、「anti-なんとか immunohistochemistry」で検索すればたくさん出てきますよ。


○基本の横断検索。

  • Entrez cross-database search
    • http://www.ncbi.nlm.nih.gov/gquery/
    • PubMedやGensatなどを含むNCBIのデータベースを一度に検索。
    • 知らない遺伝子が出てきたらとりあえずこれ。
    • Tips:「Gene」の「Other Designations」欄は遺伝子の別名を調べるときに便利。
  • EMBL UniProt
    • http://www.ebi.ac.uk/uniprot/
    • EMBLの検索ポータル
    • Ensemblを含む複数のデータベースを一気に検索
    • NCBIと違う結果を含むことがあるので、並列で使用。
    • 「The European Molecular Biology Laboratory (EMBL) is Europe's flagship laboratory for basic research in molecular biology.」


○タンパク質の機能を概観する。


○遺伝子の発現パターンから機能を類推する。

  • gene paint
  • Gensat
    • http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?db=gensat
    • bacterial artificial chromosomes (BACs)を使った遺伝子発現マップ@胎生期〜幼若期のマウス脳。
    • 方法などは"A gene expression atlas of the central nervous system based on bacterial artificial chromosomes", Nature. 2003 Oct 30;425(6961):917-25参照。


○遺伝子のゲノム上の位置を知りたかったら。


シーケンサで読んだ配列をデータベースと比較する。


○さらに知りたいときには。


ほなまた
大学院入学希望者向けの研究室情報。名大環研神経系1(視覚神経科学)


あれどこだったっけ?っていう神経科学者におすすめ。Googleデスクトップ
PubMed をmy文献リストとして使う方法