神経細胞への遺伝子導入法一覧

論文紹介#8
JNのToolboxより。
神経細胞への遺伝子導入法一覧。


Transfection techniques for neuronal cells.
Karra D, Dahm R.
J Neurosci. 2010 May 5;30(18):6171-7.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20445041


 文字通りです。よく使われる遺伝子導入法のまとめですね。電気穿孔法(Electroporation)、ヌクレオフェクション(Nucleofection)、単細胞電気穿孔法(Single cell electroporation)、リン酸カルシウム法(Ca2+-phosphate co-precipitation)、リポフェクション(Lipofection)、アデノウィルス(Adenoviruses)、アデノ随伴ウイルス(Adeno-associated viruses)、レンチウィルスベクター(Lentiviral vectors)、単純ヘルペスウィルス(Herpes simplex viruses)、微量注入(Microinjection)およびジーンガン(Biolistics)について、各種の遺伝子導入法の用途、強み、限定、毒性、発現までの時間、持続時間、発現量、導入できるプラスミドの大きさ、ゲノムへの集積の有無をまとめてあります。この一覧であたりをつけてから、原著や周辺論文を調べると効率的。RNAiや強制発現などのために遺伝子導入の方法を検討している神経科学者は要チェック。


ほなまた
大学院入学希望者向けの研究室情報。名大環研神経系1(視覚神経科学)


おまけ
一覧に入ってなかった方法で、こんなんもあります。
○切片局所電気穿孔法
Dev Growth Differ. 2008 Aug;50(6):475-7.
Single cell electroporation method for axon tracing in cultured slices.
Uesaka N, Nishiwaki M, Yamamoto N.


論文紹介#7 樹状突起の”ホットスポット”を見るための二つの技術革新
コメント@脳にフィットするインプラント用電極アレイ
論文紹介#6 どっちの活動?視床か皮質か両方か。