専門外の方に自分の研究のおもしろみを分かっていただくための方策

今日はインタビューのために4人のお客さんがありましたよ〜。
僕のところに話を聴きに来るなんて、物好きですね〜。
もちろん、長話で丁重にお相手させていただきましたわ。


僕が学位を取得した国立大学法人大阪大学大学院生命機能研究科の大学院生勧誘冊子(漢字ばっかりやな)に卒業生の声とやらを載せるためだそうな。
冊子デビュー!
まぁ載るか分からんけどね。
せっかくだから長々としゃべりましたよ〜。
でも、
研究の話とか、説明不足で分かっていただけなかったんじゃないかと反省しております。
案外と専門外の方々に研究の話をする機会ってぼちぼちあるんよね〜。
親戚の方に「〜君はどんな仕事してるの?」とか聞かれることとか、、
説明すると「ぽかーん」ってされてしまうこと、あるでしょ?
いや、研究者なら一度はあったはずだ〜!
そういう場合は、十中八九、説明が悪いんですよ〜。
ひとのせいにしちゃいけません。
もうちょっと練っておかなあかんね〜。


というわけで、今回は専門外の方に自分の研究のおもしろみを分かっていただくための方策についてちょろっと考察してみたいと思います。
親戚のおっちゃんから、たまたまセミナーの懇親会でとなりにいた他分野の先生まで、相手はいろいろですが研究の話は(おもしろければ)ネタとして一級品です。
二時間は軽く間が持ちますよ。
僕もおもしろい研究の話を聞くのは大好きです。
でも、わけの分からない話に二時間も付き合うのはちょっと、、
懇親会ならばうまく中座することもできるけど、逃げ場がない場合にはね。
ぜひみなさんにはおもしろい研究の話をしていただきたいっ。
僕が楽しむために。
(あれ?話がすりかわってる?まぁ論文じゃないんだし、気にしな〜い)


とりあえず、ひとつ提案してお茶をにごしておきますね。
「いまの自分がおもしろいと思うことを、何も知らなかったころの自分に説明するつもりで話す」ってのはいかがでしょう。
これを達成するには、
1、相手がどこまで知っているかを知る。
2、相手が知っているところから、自分の研究していることまでの道のりを説明する。
3、専門用語は使わない。
ほら、それらしくなってきたでしょう。
1、2は自分の知っていることに関連した事柄は理解し(たつもりになり)やすいってことですね(内田樹氏っぽく言うと、「ものを理解するための骨法」ですかね。)。
つまり、まずはこちらの質問から話が始まるのですよ。
相手がどこまで知っているかを知れば、どこから説明したらよいかが分かります。
あとは、話をおもしろく仕立てるだけですよ!
3は1と関連するのですが、なるべく簡単な言葉で説明してくださいね。
専門用語を使う場合にはひとつかふたつだけ、かならず簡単な言葉で説明してから使ってくださいね。
坊さんのお経でも意味が分かればそれなりにおもしろいもんです。


ここで逆の立場になって、相手に長話をしてもらう方法ってのを紹介しておきましょう。
自分にネタが無いときに場を持たせる方法としても有用です。
1、目を見る。
2、うなずく。
3、話した内容を言い換えて確認する。
適度にうなずきを入れながら、相手の目を見て話を聞き、次の話に移ってほしい時には「つまり、〜ということですよね?」と確認するということです。
外した場合にはちゃんと内容を説明してくれます。
合っていた場合はちゃんと続きを説明してくれます。
ほら、話をきき放題!


会話は話し手、聞き手の双方の共同作業で盛り上げることができるというお話でした。


もうすこし自分のところの研究所も宣伝しておけばよかったな〜。


ほなまた